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葉酸の摂取による通風改善

葉酸には通風の原因となる尿酸の生成を抑制する効果があるとされています。
今回の記事ではそんな「葉酸」をテーマに、通風対策の為の葉酸の効果的な摂取方法についてご案内させて頂きます。

なぜ葉酸が良いの?

葉酸には尿酸の生成自体をある程度抑制したり、体内の尿酸結晶を溶解し易くしてくれる働きがあるとされています。

葉酸を摂取出来る食べ物

葉酸が多く含まれる代表的なものは以下の食品が挙げられます。

・からし菜、チンゲン菜、ほうれん草、春菊、ブロッコリー
・サツマイモ、納豆、豆乳、海苔、栗
・いちご、バナナ、完熟パパイヤ、柑橘系の果物

※葉酸を多く含む食品は上記以外にも沢山ありますので、ご興味のある方は是非ご自身でも「葉酸 食品」等のキーワードにてネットで検索してみて下さい。

シュウ酸の弊害と対策について

葉酸を多く含むという事で先に挙げさせて頂いた食品の内、ほうれん草に多く含まれるシュウ酸は尿路結石等を悪化させてしまう原因にもなりますので、既にそういった疾患をお持ちの方はほうれん草の摂取は控えて、葉酸の摂取は別の食品でまかなった方が良いかもしれません。

また、他にもシュウ酸が多く含まれる食品としてはタケノコ等がありますが、こちらもやはり結石持ちの方は敬遠した方が良い食品と言えます。

それでもシュウ酸を多く含む野菜が食べたい場合

シュウ酸はほうれん草を野菜を茹でた際の灰汁に多く含まれていますので、「私はどうしてもほうれん草やタケノコが食べたい!」という食への情熱をお持ちの場合は、鍋で茹でて十分に灰汁抜きした上、茹で上がった野菜に付いた灰汁を洗い流す為に更に流水にさらす事で、ある程度は問題のシュウ酸を除去する事が出来ますので、調理の際はそういった点に留意するようにして頂くのが良いでしょう。

※水をほぼ使わない調理方法である「レンジ調理」の場合はシュウ酸の除去効果が全く期待出来ませんのでこうした調理の仕方は避けて下さい。

また、その他の対策としてはこれらのシュウ酸含有食品を口にする際にカルシウムを多く含む食品も一緒に採るようにする事で、腸内でカルシウムがシュウ酸を捕らえてくれてそのまま便として排出してくれる為、シュウ酸が腸を通貨して腎臓等の尿路にまで到達し悪影響を及ぼすのを防いでくれる効果があるとされています。

葉酸と併せて摂りたい栄養素

クエン酸

葉酸と併せて摂りたいものとしてクエン酸があります。
クエン酸には尿をアルカリ性に傾ける効果があるとされていますが、通風を煩う方の尿は酸性にかなり傾いてしまっているそうで、これをクエン酸の摂取によりアルカリ性にする事で血中の尿酸が尿の中に溶け出し易くなり、結果的に尿酸がオシッコとして体外に排出され易くなるのを助けてくれる効果が期待出来ます。

クエン酸が多く含まれる食品:柑橘系の果物

ビタミンC

ビタミンCには間接や末端部に蓄積された尿酸を腎臓へと移動するのを助けてくれる働きがあるとされています。
腎臓へと移動させられた尿酸が更にそこからオシッコとして排出されていきますので、結果的に体内の尿酸値を下げる助けが期待出来るという訳です。

ビタミンCが多く含まれる食品:果物全般

※ただ、既に通風を煩ってしまわれている方がビタミンCを急に摂る事は逆効果になってしまうそうで、体内に大量に残留している尿酸が一気に腎臓に移動させられる事で腎臓の処理能力がパンクして腎臓に障害をもたらしてしまう恐れがあるそうなので、通風改善の為に取り急ぎビタミンCを摂取してみようと考えておられる方は一旦自身の通風症状の進行度合いを踏まえて慎重に判断された方が良いかと思います。

カリウム

血中の尿酸を腎臓がろ過するのを助ける働きがあるとされています。

カリウムが多く含まれる食品:バナナ、海草、野菜

食事もいいけど生活習慣も

以上、葉酸等の栄養素の摂取による通風対策をご説明させて頂きましたが、通風の原因となる尿酸値の高まりは当然ながら食事の内容だけでなく普段の運動習慣や飲酒等にも大きく左右されていますので、それら諸要因にも多方面に気を使って通風の根本治療を目指していきましょう!


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