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通風の辛い発作…その応急処置や治療について

通風による発作のせいで間接部が急激に痛む場合、通常は2週間前後で痛みは治まる事が多いとされています。

ですが症状が進行した方の場合は1回の発作がなんと1ヶ月から数ヶ月程の長期間に渡って長引いてしまう事があります。
(ただでさえ泣くほど痛い通風による関節炎に、これ程までに長い間苦しめられなければならないなんて、もはや拷問に近いレベル…)

通風歴が長引き、長年に渡り何度も発作を繰り返し、根本的な治療に至っていない方の場合、体内の至る所に通風の原因となる尿酸結晶が多く蓄積されてしまっている為、普段から血中の尿酸値が高くなりがちで、通風発作が起こり易く発作自体も長引きやすい体質に陥っていると考えられます。

発作時の取り急ぎの対処について

「この痛みを早急になんとかしたい…」
通風の発作時はとにかくその耐え難い痛みを今すぐに鎮めたいと切に願うもの。
そんな時、さしあたって効果があるとされているものとしてこちらの記事でも紹介させて頂いている以下の方法があります。

生タマネギをスライスして水に晒さず食べる

ただ、そのままだと流石に風味がキツく胃が痛くなってしまうので、スライスしたものをしばらく置いてキツさが抜けるのを待ったり、レモン汁を絞って風味を和らげたりしましょう。

韃靼そば茶を飲む

これも先のタマネギと並んで、取り急ぎの効果が望めると言われている対処法です。
また、韃靼そば茶は普段から常飲する事で発作の事前予防にも効果的とされています。
お酒を飲む時は併せて韃靼そば茶も一緒に飲むようにした方がいいかもしれませんね。

水を飲む

普段の予防の為にも十分な水分摂取は好ましいとされていますが、発作が起こった際の症状の緩和にもある程度の効果が期待出来るとされています。
発作時は普段よりも多く水分を取って沢山オシッコをして尿酸を少しでも多く体外に排出出来るようにしましょう。
ただ、尿酸を生み出す砂糖を入れた甘い飲み物は厳禁!尿酸値が高まって余計に痛みが増してしまいますので要注意です。
飲むなら純粋に水だけか、お茶だけにしましょう。(当然ですが通風の原因となるアルコールで水分摂取をまかなおうとするのは厳禁ですよ!)

また、他にも痛む箇所の炎症を抑える為に冷やしたり痛む箇所に血が集中して血管が怒張してしまわないよう、その部位を心臓より高い位置に置く事も痛みの緩和に役立つとされています。

間違った対処法

発作時の対処法として以下のようなものはあまり意味がなかったり、却って症状を悪化させたりするものがありますので注意が必要です。

マッサージをする

よく運動のし過ぎで足が痛んだ場合はマッサージしたりするものですが、通風の痛みというものは前述のような運動による疲労がもたらす痛みとは原理自体が異なりますので、通風の発作に同じノリで痛む箇所をマッサージしてしまうと逆効果となります。
とにかく安静にして動かさないようにしましょう。

痛む箇所を暖める

気になる箇所を冷やさないように普段から気をつける事は確かに通風予防の為には好ましいのですが、ひとたび発作が起こってしまってからでは、痛む箇所を慌てて暖めても症状の緩和には役に立たず、むしろ余計に炎症が悪化するだけですので止めた方が良いでしょう。

発作時に絶対やらない方が良い事

お風呂に入る

これは単純に入浴で体温が上がる事で痛む箇所の炎症が余計に悪化してしまうという事もありますし、体の血流が良くなってしまう事で痛む箇所の血流も増えてしまい痛みが強まってしまいます。
また、発汗により体内の水分が失われると尿酸の排出も滞って余計に体内に尿酸結晶が生まれ易くなる等、発作中の入浴はロクな事がありません。

また、例えぬるま湯であっても湯船に浸かる事でやはりある程度は発汗してしまい水分の減少が起こりますので、どうしても入浴したい場合は極力ぬるいシャワーだけで手短に済ませ、カラスの行水の心得で速やかに入浴を終える事が望ましいです。

アルコールを飲む

アルコールが通風の最たる原因になっている以上、これは当然と言えば当然なのですが、飲んべえで酒瓶を片時も手放せない方は例え耐え難い痛みに襲われていようとも、お酒を飲む理由を絶えず頭の中で探しているものなのでアルコールでの水分摂取を口実にしたり酔いによる鎮痛効果がある等と言い張ってやっぱりチビチビと飲んでしまったりするものです。
おいたわしや…。

重症化した場合の治療の問題について

1回の発作で痛みが1ヶ月~数ヶ月も続いてしまうような重症化した通風の場合は然るべき医療機関で医師の指導の元、適切な根本治療を受ける事が何よりも必要ですが、得てして重症化した方の場合は痛みを引き起こす発作が間を置かず頻繁に起こってしまう為、その度に本来の根本治療法自体を一旦中断して、痛みを沈静化させる為の別の処置を取らねばならないそうで、なかなか本来の根本治療の方がスムーズに進められなくなってしまう場合があるそうです。

根本的に痛みとサヨナラする為に

本当ならこのように根本治療の妨げになってしまう程のレベルで発作が頻発してしまうようになる前に、有効な改善療法や生活改善対策をしっかりと根気良く実践したり、あるいは医療機関等で適切な治療指導を受けるのが望ましいのですが、どちらの方法も嫌だ面倒だと消極的な態度のままで通風と付き合い続けてしまった場合、その先に待っているのは医療機関での治療すら困難な程に重症化した通風による耐え難い程の苦痛と、その苦痛にしつこく足を引っ張られてしまう事による人生の大きなハンデです。

そんな人生なんて絶対に嫌ですよね!
通風と一日でも早くサヨナラする為にも、然るべき根本治療・改善療法の実践を一日でも早く始めていきましょう!


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